写真を撮る理由は、人それぞれだと思う。 記録、作品、趣味、仕事、そして余白。
その中で僕は、 “写りの良さよりも、そこに残る気配” に惹かれてシャッターを切っている。
差し込む光、空気の重さ、音が消えた瞬間。 写真にすべてが写るわけじゃないけれど、 確かにそこに「あった何か」が伝わる写真がある。
このサイトは、そんな写真と向き合うための場所です。
純正じゃなくていい理由
純正レンズは優秀だ。 解像も高く、AFも正確で、失敗が少ない。
でも、 サードパーティーやオールドレンズには、 少し不完全で、癖があって、思い通りにいかない面がある。
その不完全さが、 写真に余白を残してくれることがある。
ピントが甘い。 フレアが出る。 コントラストが低い。
その曖昧さが、 「写り」ではなく「気配」を残すことがある。
だからこのサイトでは、 純正にこだわらず、サードパーティーやオールドレンズも積極的に使っている。
編集で雰囲気を作る、気配を作る
写真は、撮った瞬間で終わりではない。 編集というもうひとつの工程で、そっと息を吹き返すことがある。
明るさを少し落とす。 色をほんのわずかに転ばせる。 黒を締めすぎず、白を飛ばしすぎない。
その微妙な調整の積み重ねが、 写真の中に「気配」を残す。
完璧に整えた写真よりも、 少し曖昧で、少し揺らぎがあって、 見る人が読み取る余地のある写真のほうが、 その場の空気を思い出させてくれる。
編集は、写りを良くするためだけの作業じゃない。 写真が持っていたはずの温度や静けさを、そっと引き出すための行為だ。
写りより、気配
スペックや数値は分かりやすい。 比較もしやすいし、答えも出やすい。
けれど、 写真を見たときに心に残るものは、 必ずしも数値で説明できるものじゃない。
その場の空気。 距離感。 時間の流れ。
そういう言葉にしにくいものを、 僕は「気配」と呼んでいる。
このサイト名も、その感覚から付けた。
このサイトで書くこと
ここでは、次のようなことを書いていく。
- 写りより気配、という視点
- 機材との向き合い方
- 撮ることと撮らないこと
- 写真と映像のあいだにあるもの
- その場に残る空気について
- 編集で雰囲気を作る、小さな工夫
派手なテクニックや「正解」を押しつけるつもりはない。 ただ、同じように写真の空気感に惹かれる人の ヒントになるものを残せたらと思っている。
余白について
数を並べるとき、僕はだいたい奇数を選ぶ。 きれいに揃えすぎないほうが、余白が残る気がする。
写真も同じで、 すべてを説明しないほうが、 見る人が入り込める余地が生まれる。
このサイトでも、 その余白を大切にしていきたい。
これから
このサイトは、静かに、淡々と続けていくつもりだ。
写真を撮って、 文章を書いて、 また撮る。
更新はゆっくりかもしれないけれど、 その分、ひとつひとつを大切にしたい。
写りより気配。 その感覚に共感してくれる人がいれば、 それだけで十分です。